ミニモア2aについて

ミニモアに比べ、あまり知られていない2aについてグライダー研究家の川鰭氏に解説して頂きましたのでご紹介させて頂きます。

e0146402_2021856.jpg

これは、弊社1/7.5モデルです。


<Minimoa 2a について>

さて、1937年に、Wolf Hirth は この「Minimoa36」 の two-seater 版を建造するこ
とを企画した。すでにお墨付きの性能を誇るGo3「Minimoa」 の複座化で
ある。
「Minimoa 2a(Mo2a)」と命名されたこの機体は、側面形においては単座機Go3の
座席後部から主翼後縁にかけて、また平面形においては両主翼の間に挟まれるように
して後部座席が増設され、原設計の機体の重心位置ができるだけ温存されるように考慮された。
当然のことながら、単座と複座で使用されるケースを考慮し、当時の多くのタンデム
複座機がそうであったように、後部座席は機体の重心位置付近に設置された結果であ
る。

したがって、「Minimoa36」プロトタイプの胴長が6900mm(量産型は7060mm)であったとのデータに基づけば、この複座「2a」タイプは主翼前縁から機首にかけて360mmのストレッチが施され、結果、胴長は7260mmとなった。
また胴体そのものの「深さ」も、主翼取付位置付近に後部操縦席を確保するために、
後部座席におけるメインスパーとの干渉問題の回避を考慮した結果、原型機に比べて
若干増している。

しかしながら主翼そのものは、単座機のスパン17mが保持され、ゲッチンゲンタイ
プとしては高速性能に優れていると思われる原型機Go3のスペックがそのまま踏襲
され、結果として翼型も原型機のそれが流用されたようである。すなわち、Go681mod → Go693 → sym のプログレッシヴである。

こうして完成したプロトタイプ「Minimoa 2a」は単座機Go3「Minimo
a」と比較すると、前部胴体上面の殆どが主翼後縁付近にまで及ぶ細長く伸びたキャ
ノピーによって覆われるという独特のスタイルを呈する機体となった。

キャノピーは機体右側に固定されたヒンジで胴体に取り付けられた。ところが、この
後部座席の設計に関しては非常な苦労があった。というのは、この形態からも明らか
なように、後部座席は主翼のルートから続く前縁Dボックスのプランクがあるため、有効かつ十分な視界が得られなかった。そのため、機体重心付近の胴体側面で、かつ主翼下面の位置に小さい窓が設置された。
そして、この「2a」モデルでは複座化への種々の小改造による、恐らくは重量増加
の理由のために「Go3」では標準装備であった車輪の取り付けは見送られ、側面形
でみると主翼後縁付近にまで及ぶ長い橇のみの装備となった。また、エアブレーキには引続きDFSタイプが採用された。また、多くの「Go3」単座型に装備されたラダー・マスバランスはこの試作機では省略されている。

木目を残す、恐らくはラック・ニスのみによるであろうシンプルな塗装処理が行われ
た「Minimoa 2a」 のプロトタイプ、登録番号「D-15-923」は、1937年のワッサー
クッペにおけるグライダーコンテストに初めてその姿を現し、Wolf Hirth と Richard Knoth によってテスト飛行が行われたが、この時は、ヒルトの義足から生じた脚の痛みにより、競技への参加をを断念ぜざるを得なかった。

そして「Minimoa 2a」は、その3週後には、「クレム26」に曳航されて、
ワッサークッペから一路イギリスのダンスタブール滑空場に空輸され、ここで開催さ
れた滑空コンテスト会場において、高名なハンナ・ライチェとエバ・シュミットの操縦により、優雅なデモンストレーション飛行が行われた。このときはヒルト自身が「クレム26」で曳航役を引き受けた。

このプロトタイプ「Minimoa 2a」はのちにある滑空団体に売却され、その後
は種々の理由によりスポット生産されることもなかった。(恐らくはレーンシュペル
ベルをベースとした“史上最高の複座滑空機”と評された「Kranich �」型の量産が順調に行われていたためであろうと思われる。)1941年に再び新しい登録番号を与えられたこの「2a」の登場がシェンプヒルト社の社史において確認されるのみである。

e0146402_20234654.jpg


最後に「Minimia」のネーミングについてであるが、上記のようにヒルトの
「Grunau7 Moazagotl」のスパンを縮小して製作されたため、「M
iniature-Moazagotl」を略して「Minimia」と呼ば
れるようになったらしい。「Moazagotl」とは、1930年代にドイツで滑
空飛行に利用された長波動雲の一種で、ドイツのシレジア地方の伝説で、Gottlieb
Matz と呼ばれる羊飼いの名前のローカルな方言であると言われる。 彼はシレジア山のヒルシュベルグ区域上のこの雲について報告している最初の人であると言われている。
# by thermal-kobo | 2008-04-22 20:26 | 実機資料 | Comments(0)

震電搭載モーターが変更になる。

モーターがハッカーA50に変更になったのでモーターマウントを設計し仮組しました。

e0146402_22133118.jpg

カウリングはペットで成型しましたので透明な分、中が確認出来て重宝です。


e0146402_22261265.jpg

もちろん最後は塗装いたしますが。

今セットしているモーターは、A50-16Lで、実際は12Sになりますので全長が10ミリ短くなります。

その差はスペーサーのナットでスラストの微調整を行えるようにいたします。

バッテリーは5S-3700の予定です。
# by thermal-kobo | 2008-04-18 22:32 | スペシャルオーダー | Comments(0)

Ka-8b&C1/3用ダリー受注生産いたします。

e0146402_1238676.jpg

胴体にセットするには、スキッドにφ4ミリの穴をあけます。



e0146402_12391397.jpg

φ114ミリタイヤ2ヶとバランスロッド付きブラック塗装済み。



e0146402_1240797.jpg

価格は¥8,400+送料実費です。

※お申し込みいただいてからの製作になりますので発送までに一週間ほどかかる場合がございます。
# by thermal-kobo | 2008-04-17 12:42 | Ka-8cスーパーライト | Comments(0)

ダリー使用で大型グライダーも安全に離陸いたします。



テスト飛行時を見に来てくれた皆様にご協力していただき撮影した動画です。
# by thermal-kobo | 2008-04-16 09:11 | 新製品 | Comments(0)

Ka-8b JA2233

この機体は大変思い入れが有ります。

私は、30年位前にラジコングライダーにハマったのですが、練習機から自然にスケール機に移行しまして、流線型のT尾翼機等のキット等を何機も作って飛ばしておりました。

それに伴い、実機資料を収集していた時、

航空情報紙に一枚の小さな夕日の空にポッカリ浮かぶ赤い機体に虜になってしまいました。



e0146402_20253292.jpg

※この画像はその時の物ではございません。見つからないのです。

そのコメントには、最新のグライダーが次々とダウンして行く中、小型エンジンでも積んでいるんではないか?と疑われるほどいつまでも浮かんでいたそうです。

どうしてもその機体が欲しくなり、カタログを物色したのですが見つかったのはG社のK8Bだけでした。

どう見ても胴体がスマートすぎてイメージに合いません。

じゃあ作ってみよう!

まず図面を探したのですが、その当時はなかなか資料がございません。

そんな時、もの凄い偶然が!!!

なんと自宅から300メートルほどの同じ町内に大学でグライダー部に所属していたMさんと奇跡的な出会いが訪れたのです。

Mさんは三田式3型改で訓練してKa-8bで単独飛行し、操縦免許を取得されていました。

Mさんはその機体をカーエイトと呼んでいました。

お借りしたアルバムは、私に取って宝の山でしたね。

三面図はその当時の最大の情報源であった一条卓也氏著の「ラジコングライダーの全て」に収録されていた小さな三面図を拡大し、実機写真を観察しながら作図して1/7スケールの可愛いカーエイトを完成させ、ショックコードでの発航やスロープでのソアリングを行いました。

その当時、電動等は当然無く、ピュアグライダーだけでしたからスロープで風をみながらこれは行ける!と判断してうまく浮いた時は心躍った事でした。

サーボや受信機も大きかったので今の電動より重かったし、飛ばす技術もまだ養われていなかったのでいつも捜索がつきものだった事が思い出されます。

そんな時に私の自作機を欲しいと言う方が現れ、本職の傍ら深夜に製作して納品して行きました。

それが今のサーマル工房のルーツです。

その頃、現在弊社の筆頭職人である吉永さんとグライダーのサーマル大会で知り合います。

また弊社図面担当の新階君も中学生でしたがサギッタクラスを自作して飛ばしに来ていました。

話は飛びますが一昨年、関宿滑空場に取材に行った時、その元JA2233がレストアされていました。

思わず感激ですよねえ!


これはその後、滞空検査をパスして飛行している画像です。
e0146402_2132323.jpg

やはり美しい!




e0146402_2137023.jpg

この着陸シーンは1/3ではそのまんま再現出来ます。

※これは実機ですから!



e0146402_2138148.jpg

コックピット横の透け具合も模型は再現?


カーエイト・ソロを JA2233に

e0146402_21403611.jpg

雰囲気満点でしょう!


ところで、関宿滑空場取材時に耳を疑う嬉しいお言葉をいただきました。

それは?

レストアボランティアメンバーの方が、この機体が仕上がったら登録ナンバーをどうしようかと話し合った時に、メンバーの方が、この機体はサーマル工房さんが模型を販売されているからJA2233にすべきではないでしょうか?と提案され、その通りに登録飛行されたからです。

実機から模型を作ったのに、模型が影響して実機が再現された!!!!!!!

最近ふと気が付いたのですが

愛車バイクのナンバー下四桁がなんと!
e0146402_22174025.jpg

学連OBの皆様、大変遅くなりましたが、ご苦労様でした。

いよいよ次ぎは「H-32」です。

ご期待下さい!
# by thermal-kobo | 2008-04-15 22:15 | 実機資料 | Comments(0)